「正社員になる意味って?正社員とフリーター徹底比較!」と題して、それぞれの働き方やメリット・デメリット、傾向の違いを3回にわたって紹介していきます。第一回の今回は働き方について!
「どの業界で働きたい?興味のある分野は?」と聞かれたことはあっても、「どんな働き方をしたい?」と聞かれたことはあまりないですよね。「多様化の時代」と言われる今、働き方も大きく変わりつつあります。どんな働き方があるのか、具体的に見ていきましょう。
雇用形態は大きく、「正規雇用」と「非正規雇用」に分けられます。正規雇用はいわゆる正社員にあたり、雇用期間の定めがなく、フルタイム、直接雇用の契約です。長く勤めることを想定し、昇進や昇給制度も整えられています。
非正規雇用は、あらかじめ雇用期間が決められている契約社員(有期労働契約)、人材派遣会社から派遣され働く派遣社員、労働時間が正社員より短いパートタイム(短時間)労働者などがあります。
近年、インターネットを通じて、単発で、希望する時間だけ働く「ギグワーカー」が増えています。企業に雇われるのではなく、短期・単発の仕事を個人で請け負う形態で、フードデリバリーが代表的です。
社員の副業を許可する企業が増えています。副業のメリットは、離職しなくても別の仕事の経験を積めること、収入が増えること、副業で得た人脈を本業に活用できることなどです。
様々な副業がありますが、ここ数年で増えた副業はユーチューバーやインスタグラマー。趣味や得意分野の動画や写真、文章を配信し、そこで広告収益を得ています。料理やDIY、手芸やトーク、アイデア次第でコンテンツは広がります。配信のみで生計を立てるほどの収入を得るケースはごく一部と言われますが、「自分の好きなことを自分らしく発信する働き方で収入が得られる」という充実感は代えがたいものです。
そのほか、クラウドソーシングという業態が生まれ、データ入力やライティングなど、パソコンがあれば在宅でできる仕事をマッチングするサービスを利用し、隙間時間にできる仕事を見つけることも容易になりました。
ABW(Activity Based Working)という考え方を知っていますか。仕事の内容に合わせて、働く場所や時間を労働者が自分で決める働き方です。国が推進する「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)」にも通じるABWは、徐々に日本の社会に広まりつつあります。
どの席で仕事をするか自由に決められる「フリーアドレス制」、1日のうち数時間のコアタイムを設け、出社時間が自由な「フレックスタイム制度」、1日8時間ではなく数時間の勤務や週4日勤務を認める「短時間正社員制度」など、働く場所も時間も画一的ではなく、自分の都合で選択できる制度を導入する企業も増えています。
自宅やコワーキングスペース、駅や商業施設などにある個室ブースなど、会社から離れた場所で働くリモートワークも今や珍しくありません。遠く離れた観光地などで休暇と組み合わせて働く「ワーケーション」を選ぶ人も増えてきました。どこで・いつ・どのように・どれくらい・どの仕事で働くか、あらゆる面で多様化の時代になったのです。
「自分は何の仕事がしたいのか」だけでなく、「自分はどんな働き方をしたいのか」から考えることも大切です。それにはまず様々な働き方を知ることが大きな一歩になります。フルタイムの正社員の就業形態を知ることも、自分らしい働き方を見付ける参考になるはずです。
若者正社員チャレンジ事業(若チャレ)では、最大20日間の企業内実習を体験することができます。正社員同様の職務経験を体験できるため、自身が企業で正社員として働くイメージをつけるにはぴったりのプログラムです。ぜひ若チャレを活用してみてください。説明会へのご参加、お待ちしております。
引用資料 ▶
https://telework.mhlw.go.jp/
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudouseisaku/chushoukigyou/koyoukeitai.html
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html (厚労省 副業・兼業ガイドライン)
https://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/top/hyouka/07-20/h_pdf/zentai.pdf (内閣府 「仕事と生活の調和」推進サイト ワーク・ライフ・バランス総括文書)