ニート・フリーター、無職からの正社員体験者 REAL VOICE 体験者のインタビュー

金曜日に自分へのご褒美を買える幸せ
実習体験者 Mさん
実習体験者 Mさん (実習参加時 25歳) 芸術系の大学を卒業後、クレジットカード会社に派遣社員として4ヶ月勤務。仕事内容は、総務部での備品整理など補助業務。その後、在宅での資料作成等、業務委託で生計を立てる。
1年後、安定した生活を目指して正社員を目指すことを決意。若者正社員チャレンジ事業に応募し、現在の職を得る。人材派遣業務の事務全般を担当。
企業担当者 村田社長
企業担当者 村田社長 お笑い芸人、ナイトワーク、飲食店店長など異色の経歴を経て、人材派遣会社を設立。
販売スタッフ、営業講師、保育士、SEなど専門知識やスキルをもつ人材に特化した派遣業を展開。
2021年より若者正社員チャレンジ事業に参加。
「未経験の若い子たちを育てる、親のような気持ち」で、現在までに約30名を採用している。

実習体験者

就職が遅れた理由は?
大学で写真の勉強をしていたので、そっち方面に進みたいという気持ちがあったのですが、就活を進めるうちに「写真を本当に仕事にするほど自分の中に熱があるのか」って疑問をもってしまって、それならべつに写真じゃなくてもいいかなと。でも、それに気づいたのは、世の中の4年生が就活を進めている時期でした。
焦って派遣会社に紹介してもらったクレジットカード会社は4ヶ月で辞めました。満員電車もつらかったですし、なんだかまわりがキラキラしていて。正社員のお姉さまたちがみんな綺麗な格好をしていて、派遣の身としてはなんだか場違いだなって思っちゃったんですよね。でも、その後はコロナ禍でなかなか仕事が見つからなくて。まず1年くらい在宅の仕事をして、それからちゃんと仕事を探し始めました。
なぜ若者正社員チャレンジ事業に応募を?
若者正社員チャレンジ事業は、ネット広告で知りました。公的機関の事業ということで、安心感があったし、「正社員」にも惹かれました。同じ大学を出て正社員で働いている友達とか見ていると、「やっぱり正社員ていいな」と思ったし、安定しているのがいちばん大きいのかなと。
それまでも自分なりに就職活動はしていたのですが、経歴もそんなによくないし、書類さえ全然通らないという状態が続いていました。でも、若者正社員チャレンジ事業は、未経験OKと書いてあったので、スタートするのも気持ち的にすごく楽でしたね。。
企業での実習はいかがでしたか?
研修には私を含めて4名が参加していて、和気あいあいとした雰囲気でした。みんなでグループワークを進めていくようなことが多かったのですが、その時感じたのはコミュニケーションをとるって難しいな、ということですね。
高校生、大学生なら、好きな友達と話していたらそれでいいじゃないですか。でも仕事の場となると、普段は話さないような人とも会話をしなきゃいけないこともありますよね。
そういうコミュニケーションもあるんだということを学びました。そういう意味で、とても勉強になる実習だったと思います。
今の仕事に就いて1年、どんなところにやりがいを感じますか?
今の会社は、事務職を募集していたので選びました。所属部署や肩書きはとくになく、名乗るときには「事務員です」と名乗っています。仕事は、現場に出ているスタッフさんの勤怠管理とかシフトの管理、それに付随する請求業務などですが、立場は現場に出ているスタッフのみなさんのサポートですね。現場でこんなことに困っているという声が上がってきたら、「こうしたらいいんじゃないか」とか「それは誰々さんに相談した方がいいよ」などとアドバイスしたり。やっぱり人材の会社なので、スタッフさんたちの気持ちをどれだけ拾えるか大事なので。
私、小さい頃から人を引っ張る立場よりサポートする立場のほうが向いているなとつくづく思っていて、それが、今の仕事で少しでも力になれているところなのかなと思いますね。
正社員になって今までと変わったことは?
正社員になる前は、コンビニでちょっと高いアイスやスイーツを買おうと思っても、ちょっと贅沢かなと思って普通のものにしていたのですが、今なら「金曜日だし1週間頑張ったし800円ぐらいするケーキ買っちゃお」みたいに自分にちょっとしたご褒美を買ってあげたりできるようになったのかなと思います。
本音のメッセージ
今、実習生を受け入れる立場になってわかるのは、実習中に企業の人とどれだけコミュニケーションとれるかが大事、ということ。自分からいろいろ質問してくる人は、「ああ、しっかりしているな、前向きだな」とめちゃめちゃ印象いいですよね。
自分からアピールするのが苦手な人は、相手の話をしっかり聞くだけでもすごく印象がいいと思います。しっかり相槌を打って、うなずきながら聞く。そうすれば相手から吸収することも多いと思います。今まで以上に相手の話に集中してみるということを、もう一度心がけてもいいんじゃないかと思いますね。

企業担当者

Mさんの最初の印象は?
初めて来た時の印象は、我が強い、すぐ辞めそう(笑)。でもハキハキ意見が言える、だから採用しました。
僕は、一緒に働きたいと思えない人は採用しません。それは学ぶ姿勢がない人です。頭がいいとか悪いとか関係ない。たとえ喋るのが下手でも、メンタルが弱くても、一生懸命喋ろうとする人。とにかく人柄というものを、すごく大事にしています。 彼女は、たぶん頑固だろうなと思ったけど、一緒に働きたいという気持ちになりました。
参加者、求職者ヘのアドバイスを
もったいないですよ、若い尊い時間を無駄にするのは。僕は今まで、いろんなことをやって失敗してきました。でも、それが糧になって今がある。何かにチャレンジすることは、お金もかかるし辛いと思うこともあります。でも楽しいんですよね。
だから寝ている暇があったら動き出そうよ。若いうちにしかできないことってあるんだから。
今、すごいエンジン積み込んで、すごく体が動く時期なのに、小さなことでくよくよして、社会に背中を向けちゃって、それはすごくもったいない。何でもいいから動き出そうよ、やりたいことやろうよって、本当にそう思います。
本音のメッセージ
親はいつまでも元気とは限らないし、ずっと頼り続けるわけにもいかない。
子供の時には親に背負ってもらってきたけど、次は親を背負わなければいけない時代がくるはずです。
その時に、あなたの背中を見た親に恥ずかしいと思わせてしまったら、悔しいじゃないですか。
だから今、動き出さないと。

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